銀世界

大玉 (カボチャ)
銀世界

強粉質で貯蔵性の高い 早生白皮カボチャ

特徴

タイプ

大玉 (カボチャ)

特性-1

 

草勢    :やや強
葉柄長   :中
葉色    :淡緑
葉大小   :中大(やや丸)

特性-2

果形    :扁円
果皮色   :灰緑
果重    :1.5~1.8kg
果肉色   :濃黄
食感    :極強粉質
食味(糖度):中高

特性-3

成熟日数  :50日前後
積算温度  :950~1000℃

品種の特性

  1. やや大葉で草勢はやや強い。 雌花の着生は5~6節おきとやや遠成り性で着果性は普通。
  2. 着果後50日前後で完熟する。
  3. 果実は扁円形で1.5kg~1.8kg内外となる。果皮色は白色で色つやがよい。果皮が硬く傷や腐りに強く貯蔵性が高い。日焼けにも比較的強い。
  4. 果肉は厚く、肉色は濃黄色。肉質は強粉質で順調に完熟したものでは、 収穫直後は粉質すぎて煮くずれしやすいが、3週間程度貯蔵すると甘みがでてきて栗のような食味になる。
  5. 腐らないように上手に風乾しておけば、夏場で収穫後30日程度、 秋から冬場で2ヶ月程度は水っぽくならず十分おいしく食べられる。
  6. 冷涼地の9月どり11~12月出荷、 暖地の11月どり冬季出荷は本種の長期貯蔵性を生かせる作型である。

特徴

特性-1

 

草勢    :やや強
葉柄長   :中
葉色    :淡緑
葉大小   :中大(やや丸)

特性-2

果形    :扁円
果皮色   :灰緑
果重    :1.5~1.8kg
果肉色   :濃黄
食感    :極強粉質
食味(糖度):中高

特性-3

成熟日数  :50日前後
積算温度  :950~1000℃

タイプ
大玉 (カボチャ)

栽培のポイント

※栽培のポイントや特性は産地・栽培時期により変わるため注意が必要です。

1.播種・育苗
播種は基本的にはポットで育苗するが、播種箱に播種後ポットに鉢上げする方法もある。一斉発芽のポイントは、地温を昼間25~28℃、夜間18~21℃に保つこと、種子の吸水に必要な量をしっかり潅水すること、覆土量(7~10mm)が重要。育苗日数は播種時期により異なるが約30~40日で、本葉3.5枚前後が定植適期となる。
2.圃場準備
1.8kgの果実を中心に収穫する為には、有機質の充分な施用、深耕により根を深く張らせることが大切である。
定植1週間前までに肥料の施用・畦立てを行い、定植時の地温15℃を確保する為に、マルチ・トンネルの準備を済ませておく。
3.定植
本葉3.5枚前後が定植適期で、風のない晴天時を選び定植を行なう。根鉢の崩れによる植え傷みに注意し、スムーズな活着に努める。
定植後は、保温、風害防止の為に、ポリフィルム、パスライト等によるトンネル被覆を行なう。
【裁植本数】
1本整枝(親蔓):畦幅3.5m 株間30cm 942本/10a
2本整枝(子蔓):畦幅3.5m 株間60cm 471本/10a
4.整枝
整枝法は「親蔓1本仕立て」「子蔓2本仕立て」にする。子蔓2本仕立ては、生育初期に親蔓を4~5節残して摘芯し、生育の揃った子蔓を2本残し他は除去する。どちらの整枝法も活着後蔓が伸び始めたら、着果節位までの腋芽と8節以下の低節位の雌花は除去し雌花の発育を促す。
5.施肥
草勢の判断は、蔓先の上がり10cm程度、着果節位の葉の大きさ40cm程度が目安。施肥量については、通常施肥10~12キロ/10aとする。
6.収穫
果梗部全体にコルク化が広がると収穫時期となる。
「銀世界」は着果後50日前後が収穫となる。高品質の果実を収穫する為には、完熟果を適期に収穫することが重要となる。
収穫後は風通しのよい所で1週間程度風乾し、切り口を乾かしてから出荷する。
7.病害虫防除
「銀世界」の貯蔵性をさらに高めるためには収穫時に茎葉が残っていることが重要となります。うどんこ病・疫病の発生は草勢の衰え・減収の要因となるので草勢維持・薬剤防除・敷藁による泥はね防止、発病株の除去など、病害予防に心がける。

作型図
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作型や品種特性は当社での試験結果に基づく一つの指標に過ぎず、栽培の成否を保証するものではありません。また、耐病性により病気の予防が必要なくなるわけではありません。