坊ちゃん

ミニ
坊ちゃん

手のひらサイズで本物の味!ミニカボチャの人気者

特徴

タイプ

ミニ

特性-1

 

草勢   :中弱
葉柄長  :中
葉色   :淡緑
葉大小  :中(やや丸)

特性-2

果形    :リンゴ型
果皮色   :黒緑
果重    :400~600g
果肉色   :橙黄
食感    :強粉質
食味(糖度):高

特性-3

成熟日数 :40~45日
積算温度 :800~850℃

品種の特性

  1. 果重500g前後、黒緑色の果皮、果柄部がくぼむ形が特徴。
  2. 大玉種より小葉ながら長期間草勢強く、多果性の豊産種。
  3. 開花後40~45日でとれる早生種。
  4. 強粉質で甘く、カロテンが多い。

(品種名:くり坊)

特徴

特性-1

 

草勢   :中弱
葉柄長  :中
葉色   :淡緑
葉大小  :中(やや丸)

特性-2

果形    :リンゴ型
果皮色   :黒緑
果重    :400~600g
果肉色   :橙黄
食感    :強粉質
食味(糖度):高

特性-3

成熟日数 :40~45日
積算温度 :800~850℃

タイプ
ミニ

栽培のポイント

※栽培のポイントや特性は産地・栽培時期により変わるため注意が必要です。

1.播種と育苗
種子は浸水せず、水分過剰にならぬように注意して直接育苗箱やポットに播種する。健苗を育てるためには、やや大きめの10.5cmポットを利用して本葉4枚まで育てる。発芽は地温25~28℃を確保し、一斉に発芽させる。鉢上げを行う場合は、発芽後2~3日を目安に早めに行い、活着促進に努める。活着後、徐々に地温を下げていき、本葉2枚頃から最低気温を10℃として雌花分化を促進する。
潅水は夕方に乾く程度に少なめに行い、徒長を防いでコンパクトな苗を育てる。
2.圃場の準備と施肥
排水性の良い圃場を選定する。
長期収穫を行うためには十分な地力が必要なため、早めに有機物や石灰を投入して深耕し、土作りをしっかりと行う。10a当たりの施肥量は、窒素10~12kg、リン酸15~18kg、カリ10~12kg、石灰(カルシウム)100kgを目安とする。
3.定植
マルチングは、遅くとも定植の1週間前までには完了させ最低地温15℃以上を確保する。定植は無風で暖かい日に行う。
排水性の悪い圃場では、疫病を防ぐため10~15cmの高畝栽培とする。一般露地栽培では、畝幅3~3.5m、株間60cmの2本仕立て一方向仕立てとする。
4.整枝・誘引
子づる2本仕立ての場合、株当たり8~10果収穫を目標として、定植前に親づるを4節で摘芯する。子づるが15~20cmに伸長したら、良好な2つるを残して他を除去する。この際、交配に必要となる株元の雄花は必ず残す。子づるが40~50cm位になったら一方向に誘引し、着果節位までの孫づるは早めに除去する。長期収穫を目指す場合には、孫づるをさらに先まで除去した方が、つるが太く雌花の子房も大きくなり、最終的な収量が上がる。
5.着果
株元から60cm程度に着生した雌花から着果を開始するが、小葉で草勢が弱い場合には、十分に草勢の回復を待ってから着果を開始する。理想的な草勢の目安は、つる先の角度50°前後、葉の大きさは着果位置で35cm前後、雌花の子房直径が2cm以上である。
交配作業はミツバチの利用が最も効率的で、交配開始日の2~3日前には蜂箱を搬入しておく。低温期や天候不順の場合には人工交配を補助的に実施する。最低夜温が13℃以下では花粉の出が悪いため、開花前日の夕方に雄花を採集し、暖かい部屋で花瓶などに挿して花粉の確保に努める。
6.追肥と防除
坊ちゃんの収量を上げるためには、草勢の維持と病害発生の予防が重要なポイントとなる。
追肥のタイミングは一番果着果後7~10日目頃に即効性肥料を10a当たり窒素成分で2~3kgをつる先へ施用する。またはつるが1mほど伸びた頃、畝間に除草・中耕を兼ねて待ち肥として施用する。開花~肥大~収穫と連続して成長していくので、草勢を見ながら少量の追肥を数回行う。
カボチャ栽培ではうどんこ病・疫病・アブラムシなどが問題となる。排水対策や除草、肥培管理による草勢の維持などの耕種的防除に加え、予防的薬剤散布などで初期防除を心掛ける。
7.収穫と風乾
栽培時期や天候により異なるが、着果後の積算温度850℃(約40日)前後で収穫となる。外観での収穫時期の目安としては、果梗部の周囲全体に立て割れのコルクが廻り、全体的に果皮の光沢がなくなった頃である。実際に収穫する際は、果肉色・食味を確認して最終的な収穫時期を判断する。
風通しの良い涼しい場所で最低7~10日間風乾し、果梗の切り口や果面のすり傷を乾かす。同時に、収穫直後は粉質が強く甘味が弱いため、風乾することでデンプン糖化を促す。

作型図
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作型や品種特性は当社での試験結果に基づく一つの指標に過ぎず、栽培の成否を保証するものではありません。また、耐病性により病気の予防が必要なくなるわけではありません。