冬美

寒玉系
冬美

低温肥大性に優れた、冬どり品種!

特徴

タイプ

寒玉系

特性-1

熟期    :中生
形     :甲高扁円

品種の特性

  1. 草姿は立性で草勢が強く、肥大性の良い冬どり寒玉キャベツ。
  2. 収穫物は甲高扁円球で良く締り、平箱の8玉中心となり、収量性が高い。
  3. アントシアンや裂球の発生が遅く、在ほ性に優れる。
  4. 最適作型は8月上・中旬まき、12月下旬~1月どりで、特性を発揮する。

特徴

特性-1

熟期    :中生
形     :甲高扁円

タイプ
寒玉系

栽培のポイント

・育苗
品質の良いキャベツを収穫するには、播種時期を守ることが重要。早播きは’冬美’が耐暑性の強い品種ではなく、品質低下や病害の発生が心配されるため、避ける。また、極端な遅まきはアントシアンの発生や玉締まりが緩くなる傾向がある。
地床育苗・プラグ育苗ともに、しっかりした苗を作るため、通風・日当たり、潅水等の管理がし易い場所を選ぶ。
地床育苗の場合は、条間6~9cm、種子間隔1cmを目安に薄く条播きします。乾燥防止のため、寒冷紗等をトンネル状に被覆すると良い。
プラグ苗の場合、128穴あるいは144穴のプラグトレーを使用する。健全な苗を作るためには、市販の培養土を使用。培養土は水をはじきやすいので、予め散水し水を含ませておく。また、育苗中プラグトレーは地面に直接置かず、地面から浮かせて水平に並べる。
2.圃場の準備
日照が短くなる作型になる。圃場は日当たり、排水性を考慮して選ぶ。排水の悪い圃場では高畝にするなど排水対策をすること。完熟堆肥、苦土石灰、熔燐をすき込んだ後、元肥を全面散布して良く深耕する。’冬美’は根こぶ病抵抗性(CR)品種ではないため、根こぶ病の発生が心配される圃場では、登録のある農薬を必ず散布し、土壌と混和する。必要に応じて石灰による酸度矯正(最適pH6.0~6.5)も実施。
元肥は前作や土壌条件によって異なるが、10aあたりの成分量で窒素、リン酸、加里とも25~30kgが目安。中生品種のためロング肥料の利用や、定植後に2度程の追肥が必要となる。
3.定植・栽培管理
定植は畝幅60cm、株間30~35cmで10a当たり4,700~5,500株を基準とする。定植後の活着は非常に重要です。その後の生育や、収量に影響する事もありますので、活着までの間に乾燥が続く場合は、スプリンクラー等での潅水を行う。追肥は生育を見ながらの施肥になるが、1回目は苗が活着し生育が盛んになり始めたこと、2回目は結球が始まる前のタイミングが一般的。また一度に施用する量は、窒素成分で2kg/10aが目安となる。
3.病害虫防除
定植前の苗床から薬剤散布を効果的に行い、予防に努める。また定植時に、吸汁性害虫から食害性害虫まで幅広く同時に防除できる登録農薬の粒剤を植穴に施用すると、労力の削減が可能。
コナガ・アオムシ、ヨトウムシについては、同系統の薬剤の連用で害虫に抵抗性がつき易いので、作用の異なる薬剤を組み合わせると良い。
4.収穫
完全に結球したものを収穫し、水切りして箱詰めする。玉揃いが抜群に良い品種のため、一斉に収穫となる。収穫が遅れないように計画的に作付けする。

作型図
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作型や品種特性は当社での試験結果に基づく一つの指標に過ぎず、栽培の成否を保証するものではありません。また、耐病性により病気の予防が必要なくなるわけではありません。