広い播種適期!広い最適作型! ~だいこん...
2022.08.09広い播種適期!広い最適作型!
① 播種適期・適応作型が広く、気候に鈍感
② 揃い性に優れ、中葉で、曲がり少ない
③ 誉シリーズの系統で、肌の美しさに絶対的な自信
このような特徴を持つダイコン「豊誉」について紹介します。
播種適期・適応作型が広く、気候に鈍感
ダイコンの育種プログラムの中でも特に難しいとされているのは「晩抽性」と「耐暑性」であり、それを高いレベルで両立する品種は今までなかったと自負しています。
また、通常の品種の根長は、地温に左右され、高温では長く、低温では短くなる傾向がありました。
豊誉は地温・水分量・土質に対する根長の変動が少なく、安定していることも「適応作型・播種適期の広さ」を実現する要因となっています。
全国、広い作型で栽培できます!
揃い性に優れ、中葉で曲がりが少ない
豊誉は葉の大きさ、開帳性、首の長さともに中庸で、揃いも非常に良い品種です。
肌の美しさには絶対的な自信
「誉」シリーズとは、当社のダイコン品種の中で、「肌の美しさと栽培のしやすさを持つ品種」にのみ冠することができる称号です。豊誉も他の誉シリーズに劣らぬ美肌と栽培しやすさを持つ品種となっております。
窒素過多に注意!
生育全般を通して窒素過多にならないように注意
- 生育初期から窒素過多となると、葉軸が太くなり、それに伴い肩が張り、肩割れにつながる。
- 葉が出来過ぎると尻肉の付きが悪く、遅くなり、尻流れになりやすくなる。
- 生育初期から多窒素栽培になると細胞数が増えずに細胞が肥大し、細胞間の結びつきが緩くなる。そして、細胞が緩くなると病原菌が侵入しやすくなる。
⇒ 多窒素栽培を避け、マルチ栽培では緩効性肥料や有機質肥料などを使用してじわじわと肥料を効かせるようにする。
トンネル栽培時のポイント
トンネル栽培時におけるポイント
- 予防防除の実施
- 本葉5-7枚期頃に各種病害・害虫に対する登録農薬の予防散布を行う
- 著しい乾燥を防ぐ
- 本葉5-7枚期頃の生育初期の過乾燥は、乾燥ヨコシマ症やそうか病(コブ症)の原因になるので注意し、必要に応じて灌水を行う。
- 本葉15枚期頃までの生育中期の過乾燥は収穫時のひび割れ(収穫時裂根)の原因になるので注意する。
- 多湿に注意
- 収穫期間近の多湿は、品種を問わず収穫時のひび割れ(収穫時裂根)の危険が高まるので注意する。
- 低温に注意
- 本葉5~7枚期までの生育初期に低温に遭遇すると、抽だいを誘発する原因になるので、保温に努める。
- 日中温度の管理(トンネル内)
- 本葉10枚頃までは保温に努める(トンネル内温度30℃を目安)
- 本葉10枚頃から換気を開始し、トンネル内温度25℃以下を目安に管理
- 本葉15枚期頃からはトンネル内温度20℃以下を目安とする。
- 収穫
- L中心のサイズで収穫を行う。~気温が上昇する作型では特に肥大が早いので収穫遅れにならないように注意する
- 降雨時~直後の収穫は行なわず、葉の水滴(朝露も含む)が乾いてから収穫作業を行う。
- それでも収穫裂根が多い場合は、収穫後少し圃場に置き、ダイコン内の水分を飛ばしてから回収・洗浄を行う。